ケータイx所有者シリーズ

・ケータイは人の形をしています
・所有者の目にだけ見えます
・触れません。
・ケータイは自分で自分を操作することはできません

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「おい」
「……なんだよ」
「ここどこだ」
「はあ?」
「ここどこだ?」
「二度も言うな!自信たっぷりに歩きやがって紛らわしい!迷子なら迷子らしくしてろ!」
「地面は続いてるだろ、いつか着く」
「明後日の方向に続いてたら意味ないだろうが!なんのために俺、持ってんだよ!使え!機能活用という言葉を知れ!」
「今してる」
「……どーしてお前が俺の持ち主なんだろうか…」
「なんなら跪いてもいいぞ」
「どうめきぃいいいい!」

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ぷりぷりしながらきちんとナビするワタヌキケータイ。
更にリクエストにより。
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by generalx | 2010-10-13 20:00 | 言の葉 | Comments(3)

ケータイx所有者シリーズ

・ケータイは人の形をしています
・所有者の目にだけ見えます
・触れません。
・ケータイは自分で自分を操作することはできません

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「悟空、起きろ」
「──あれ?」
「起きろ、帰るぞ」
「三蔵? え、俺(の時計)、遅れてないよね。もう仕事終わり?」
「ああ」
「早くない?具合悪いとか?病院探す?」
「別に。早く片づいただけだ」
「ならいいけど。あ、悟浄からメールきてるよ? 八戒元気かなー」
「……」(返信中)
「送信かんりょー。──土曜日に行くの?ほんとに?」
「奴に呼ばれたんだよ。スケジュールにいれとけ」
「…ありがと三蔵!」

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リクエストありがとうございました!
どちらがケータイでも良い、ということだったのですが、
三蔵ケータイは愛想なさすぎて…(笑)

三蔵の仕事中は待機している悟空(大体寝ている)。
最近仕事で悟空をあまり構えなかったので早く帰ろうという三蔵。
ちなみに『八戒』は悟浄のケータイ。
持ち主には自分のケータイしか見えないが、ケータイ同士は会話ができる。

ところで「ケータイは自分で自分を操作することはできない」という自分ルールを破りたい。
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by generalx | 2010-10-06 19:00 | 言の葉 | Comments(0)

ケータイx所有者シリーズ

・ケータイは人の形をしています
・所有者の目にだけ見えます
・触れません。
・ケータイは自分で自分を操作することはできません

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「あ、阿部、くん」
「あ? なに」
「あの、メール きて、る」
「メール?誰から?」
「お母さん」
「………おま、早く言えっつってんだろ!返事遅れるとうるさいの知ってんだろうが!」
「ごっごめ…」
「あああ分かったから泣くな! おまえ防水じゃないんだから!」

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三橋は文字にすると格段に難しい。
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by generalx | 2010-09-21 21:00 | 言の葉 | Comments(0)


ケータイx所有者シリーズ

・ケータイは人の形をしています
・所有者の目にだけ見えます
・触れません。
・ケータイは自分で自分を操作することはできません

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「──はい、失礼します」

「……なあ、あんたちょっと働きすぎじゃないの?」
「うん? ああ、ごめんな使いっぱなしで。疲れたか?」
「いやそれはあんたの方。少し休めば?」
「うーん…」
「言っとくけど、俺相手にごまかしても無駄だから」
「…夜は休んでるよ」
「ろくに食ってねーで三時間睡眠は休んだうちに入らねぇよ!」
「相変わらず口が悪いなーシンは」
「選んだのはあんただ!」
「まあそうだな、第一印象が良かったから」
「………あんたほんと意味不明だな……」
「なんでそこでしょげるんだ。…これだけ片付けたら帰るから」
「…嘘だったら消えるぞ」
「それは困る」
「じゃ、さっさと片せ」
「はいはい」

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…ツンデレって難しいな…
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by generalx | 2010-09-05 14:54 | 言の葉 | Comments(0)

ケータイx所有者シリーズ

・ケータイは人の形をしています
・所有者の目にだけ見えます
・触れません。
・ケータイは自分で自分を操作することはできません

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「…エドワードさん」
「……」
「エドワードさん!」
「うわ。あ、なに?」
「なに?じゃありません。食事してください」
「…」
「めんどくせーとか顔で表現しないでください。ほら、さっさと食べに行く」
「っ、なんでケータイがそんなこと」
「四六時中一緒の僕だからですよ。アルフォンス君からも頼まれてますし」
「アルフォンス~」
「はいはい、行きますよ」

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…あんまり変わらない。(結論)
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by generalx | 2010-08-29 20:08 | 言の葉 | Comments(2)

no title(From FA + Munich)

「さあエドワードさん、行きますよ!」
「なあ、ほんとに行くのか?」
「何を言ってるんですか。はやぶさが命をかけて持ち帰ったカプセルですよ? これを見ないでどうするんです!」
「…念のために聞くけど、公開は明日からだって分かってるよな?」
「ええ! 夏休みで良かったですね、徹夜もできますし」
「………」
「あ、僕はどうせ眠れないと思うんで。エドワードさんは遠慮なく寝てください。寝袋があれば一晩くらいなんてことありませんよ」


   先頭に並んだ高校2年生のハイデリヒさんは「この小さなカプセルのために大勢が頑張っているんだと思います。また勇気をもらいました」とコメント。
    (翌日のニュースより抜粋)


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俺が言いたいのはそういうことじゃない、とエドワードさんは言いたい。

カプセル一般公開のニュースを見てつい…。
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by generalx | 2010-07-30 21:35 | 言の葉 | Comments(0)


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「良かったねぇ」
しみじみと頷きながら、ベッドの堂上に小牧がお茶のカップを渡す。それを一口啜り、堂上は精一杯の渋顔を作って答えた。
「しつこいぞ」
小牧は意に介さない。「このネタ当分使えますよ」という柴崎の言葉に内心深く頷いた事を、堂上は知らない。
「『王子様』の正体も知ってたんだねぇ、笠原さん。それであの時あんなに泣いてたワケか」
「泣きたかったのはこっちだ」
「でも『今の堂上』が好きだって言ってくれたんでしょ? 最高の殺し文句じゃない」
それはそうだが、と堂上は口ごもった。あの場面で叫びそうになるのを自制したことは褒めて貰いたい。
「というかどうしてお前がそこまで知っている」
「柴崎さんに決まってるでしょ。ま、あれだけ幸せオーラ出してる笠原さん見て何も気付かないのは、手塚くらいのもんだと思うけど」
転院してから郁がせっせと堂上を見舞っていることは、もう周知の事実だ。二人の仲が進展したらしいことも。柴崎があれこれ聞き出し、じわりじわりと話は広まっている。──ということを、本人たちだけはまだ知らない。
「…ところでさ、決めたんならさっさとした方がいいよ?」
堂上は「は?」と同期を見上げた。
「何を?」
「虫避け。印つけるなり、周りに宣言するなり」
「……ちょっと待てお前」
「笠原さんって時々驚くくらい可愛いからねー。自覚してない分、余計に。どこで誰にかっさらわれるか分からないよ」
「ありえん」
「うわ、即答。真っ先に落とされといて良く言うよ」
「万一浚われても、並の男の手に負える女じゃない、って意味だ」
小牧は一瞬目を見張り、
「………自覚してないのは堂上もだってこと忘れてたよ」
やがて身体をよじって笑い始めた。

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もういつ書いたんだか覚えていませんがたぶん図書館危機直後くらいに幸せいっぱいで書いたんだと思う。
このコンビはとても好き。
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by generalx | 2009-05-21 20:12 | 言の葉 | Comments(0)

***

まばらとは言っても座る余地のない電車に揺られ、最寄り駅に着いた。
疲れている、というほどでもないが、週の半ばというのは少しだけテンションが下がる。これが金曜ならば、翌日が休みと思えば元気もでるのだが。
途中にあるコンビニでちょっとだけ甘い物を買った。よくないなあと思いつつも、高確率で誘惑に負ける。根性無しでゴメンナサイ。
自宅に帰り着き、明かりをつけてバッグを定位置に置く。ほっと息をついた。
──その時だった。
くん、と引っ張られた。気がした。

「──え」

思わず声に出した。
うそ。まさか、そんな。

バッグに飛びついて携帯を取り出した。もどかしく通話ボタンを押す。出て!お願い出て!
「…はい。お姉ちゃん?」
「ひなた!」
怒鳴るように呼んでしまった。
「ひなた、ひなた、ひなた!」
「な、なに!どうしたのっ!?」
この時の自分が、まるでいつぞやのひなたのようだったと、思ったのは後日の事である。
「なんか、行きそうなんだけど!」
「……」
ひなたが絶句した。
「どうしようひなた!」
「…お姉ちゃん」
会話の合間にも、『落ち』そうで怖い。
「いってらっしゃい」
あんたそんな朗らかに!
「みんなに会いたくない?」
…会いたいよ。会いたいけど。
言葉に詰まったとき、ぐん、と更に強く引っ張られた。
──あ、くる。
「ひなた!」
「はいっ」
「行ってくるから!お願い!会社に電話」
しておいて、までは言えなかった。

***

『そのときになるとね、ああ行くんだ、って分かる』
ひなたの言葉が今はよく分かる。帰るときも行くときも、「そうなんだ」と思わされるあの感覚は同じなのだと。
…ただ、願わくば。
「もう少し猶予が欲しいです、アニダ様…」
前回と同じく打ち付けた腰をさすりながら、なんとか立ち上がった。えっと、どこだここは。ぐるりと見渡すと、
「…東側の庭?」
同じ場所かよ!と内心ツッコミを入れた。ひなたは毎回同じ場所に落ちるなんて言っていたっけ?
しかしそれにしても、
「また不法侵入…」
後ろめたい気持ちになりながら、さてどこへ行けばいいかと思案した。正確には、誰に最初に会えば話が早いか。実際は考えるまでもない。
「…居るかな。ていうか今何時だろ」
記憶を頼りに庭を抜け、一番近い出入り口を目指した。
ここでお茶会をしたのはそう遠いことではないが、懐かしさに胸がきゅっとなった。
(…帰ってきたんだなあ)
ここから自分の家に戻る時も『帰る』と表現するに違いないのにと、少しだけおかしく思った。

***

ごめんなさい、また勝手に入ります。
そっと、城内に足を踏み入れた。──うわあ、変わってない。
しかしそんな風にぼやっと立っていたら、見回りの兵士達に見付かるのは当たり前のことで。
「誰だ!」
厳しい誰何の声で、反射的に身体が硬直した。
そっと振り返ると、厳しい目でこちらを睨んでいる。記憶にある、近衛兵の軍服ではない。であれば、自分を知らない可能性も充分にある。
「あの…」
何て言えばいいのか、おろおろと言葉を探す。
「わ、わたし、こかげです。ひなたの、姉の」
『ヒナタ』に反応したのか、兵士はぎょっとした顔になった。
「…近衛の…隊長を呼んでください。それまで大人しくしてますから」
「…」
「お願いします!」
すっと頭を下げた。反応がないのが怖くなって、しばらくそのままでいた。
「…同行を」
しばらくの沈黙の後、兵士は静かに歩み寄ってきた。身体が竦んだが、顔をあげ、大人しく腕を掴まれるままにした。本能的な恐怖は「一般常識、一般常識」と念じて封じる。
「確認がとれるまで、こちらの指示に」
ええ、そりゃもちろん。

***

兵舎の近くにある小さな部屋で、見張りらしい兵士二人と、どのくらい待たされたのか。
緊張で喉が渇いていたけれど、視線を合わせれば睨んでくる見張り相手に、水が欲しいと訴える事は憚られた。何か聞ける雰囲気でもない。固い椅子でじっとしているのが気詰まりで、ばたばたと足音が聞こえてきたころには、すっかり疲れてしまっていた。
「コカゲ!」
ドアが壊れそうな勢いで開いた。と思ったら、何かが飛び込んできて、私にしがみついた。
「本当にコカゲだ!」
く、苦しい。
ぎゅうぎゅうと抱きしめられ、じたばたと暴れてみたが、所詮男の力には適わない。
「本物だから、離れて」
渋々といった様子で解放され、深く息を吸った。
ちらりと横を見ると、見張りの兵士が目を丸くしている。まあ、王弟殿下が飛び込んできたら驚くわなそりゃ。
改めて顔をあげ、ふふっと笑った。
「久しぶり、ディレイ。みんなは元気?」
是、と答えた彼の後方に、何気なく視線を移す。
そこにいた人物が視界に入った途端、とん、と心臓が跳ねた。
うわ、ちょっと。落ち着いてわたし。

「きたよ」

ふ、と彼の周りの空気が和らいだ。
なにそれ。反則じゃない?

「おかえり、コカゲ」

ああ。
わたし、どれだけこの人に会いたかったんだろう。

---
「wonder wonderful」より。
誰でも考えるネタスーパー(笑)
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by generalx | 2008-12-28 12:49 | 言の葉 | Comments(2)

1108

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More
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by generalx | 2008-11-08 00:00 | 言の葉 | Comments(0)

別冊図書館戦争2 ネタバレです。



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お互い名前で呼ぼう、というのは、付き合い始めて間もなく、どちらともなく出た話題だったと思う。
堂上夫妻も(勤務中を除き)いつの間にか名前で呼び合っていたし、今更名字で呼ぶのもおかしな話だ。

だからなのだろうか。
「光、光、ひーかーるー」
柴崎はさっきから手塚の名前を連呼している。最初はいちいち返事をしていた手塚だが、呼ばれているわけではないと分かってからは放置だ。しかし、なんだか自分の名前が安売りされているようである。
「…なにやってんだ」
「練習。咄嗟にあんたの名前が出てくるように」
「いや、そこまでしなくても慣れれば自然に出てくるもんだろ?」
「あたしは今すぐ慣れたいの」
「何で?」
軽く聞いたつもりだったのだが、柴崎はぴたっと動きを止めてしまった。どうしようかと思っていると、柴崎がようやく呟いた。
「…憧れだったんだもん」
「え?」
「大事なひとのこと、名前で呼ぶの憧れだったんだもん!」
ふいっと柴崎はそっぽを向いた。横顔でも、頬が紅潮しているのが分かる。
「…お前かわいいな」
素直に褒めたのに、うるさい、と悪態が返ってくる。照れているだけなのは分かるので、手塚はくくっと笑った。笑って、長い髪に手を伸ばす。
「自分が呼ばれるのは、どうでもいいのか?」
綺麗に手入れされた髪は、さららと指を流れていく。珍しくされるがままの柴崎は、しばらく黙った後、「よくない」と小さな声で俯いた。
だから、大事な大事な自分の思いが、伝わればいいと思いながら、大事に大事に呼んだ。

麻子は、とてもきれいに笑った。


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「ほら、あんたも練習!さん、はい!」
「……っ」
「手塚ぁああ!」
いや、お前も呼べてないから。

もっと最初の頃はこんなんだったんじゃなかろうか。笑。
幸せになってよかったよ柴崎ー!
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by generalx | 2008-08-19 20:50 | 言の葉 | Comments(0)
葵による日々徒然
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